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ようかん、おいしい。
ようかんのもとは、小豆とお砂糖と寒天・・・
寒天?
寒天は日本の昔からの食べ物。
あんみつやみつ豆に入っている
四角くて白っぽいゼリーみたいなもの。
溶かして固める前のもとの形は、軽くて透きとおったスポンジみたい。
細くて長い糸みたいなものもあるの。
まるで光の糸みたいな。
岐阜県の、山と山に囲まれた
恵那市山岡で作られている細い寒天。
ようかんなどのお菓子に使うと、
とっても艶やかでなめらかになるの。
だから昔から和菓子職人さんに大人気。
目立たないけれど、日本の和菓子文化を支えてる。
ところてんを乾燥させたものが、寒天です。
で、ところてんのもとは、天草っていう海藻。
海藻を煮てドロドロにしたものを冷やし固めて
ところてん突きで押し出すと、ところてん。
それを乾燥させると寒天になります。
そこに、いろんな条件と技が必要なの。
だから、山岡みたいに、冬はとっても寒いけれど
昼間の日差しは強い所で、
夜の寒さで凍らせて、昼の日光で乾燥させるわけ。
もちろん一日じゃ無理だから、毎日毎日繰り返し干します。
つまり、天然のフリーズドライ。
海から遠い山岡で、昔から寒天が作られているのは、そのため。
今もずっと昔からのやり方で作ってる。
日本の海で取れた天草だけを使ってね。
だから、おいしくて安心なの。
ものをつくるんだから、良いものができるように努力するのは当たり前。
悩んで工夫して、ねらい通りのものができた時は、とにかく嬉しい。
使ってくださる方のためにも、期待に応えられるように頑張らなきゃと思っています。
ここから送り出すものが、どこかの和菓子店の高級羊羹のブランドや、
何より皆様の健康を担ったりするのですから、安心な、ちゃんとしたものを作り続けたい。
近年は、外国産や天草とは異なる海藻から寒天を作るところも増えてきましたが、こちらで販売する山岡細寒天の原料は、100%国産天草です。最高級とされる伊豆産をはじめ、伊勢志摩、和歌山、高知、徳島、千葉など、その年の出来具合によって各地のものを調合して利用します。漁師の減少で年々天草の収量が減り、価格は高騰。生産者としては苦しい状況ですが、豊かな海流が育む国産天草は外国産よりはるかに良質なので、国産にこだわり続けています。
原料の見極めや水分の含ませ方や抜き方、並べ方、凍らせ方などが品質に影響するので、各ポイントで経験やコツが要求されます。天筒で抜くにしても、切った寒天を筒に入れる人と抜く人のあうんの呼吸が大切ですし、筒は重く、よしずの上に真っすぐに出すには力と熟練の技が求められます。また、夜、氷の塊を鎌で削ぎながら振りかける「凍てとり」もコツが必要で、寒い上に手間がかかります。寒天は細やかな手仕事で出来上がる繊細な食材です。
山岡町には1955(昭和30年)に岐阜県が設置した寒天研究所があり、二人三脚で歩んできました。生産者は、日々、研究所で寒天の強度や融点などの品質をチェック。そこで基準値を満たしたものだけが「山岡細寒天」の地域ブランドを冠されて出荷される体制になっており、品質は科学的に裏付けられています。生産者は、毎回、検査結果を見ながら、品質の保持と向上を図ることができるので、寒天を単独で研究する国内唯一の公共機関が町内にあるのは、ありがたいことです。
夏と冬では日差しの強さや温度など条件が異なるため、同じ原料で作っても品質に違いが出ます。夏に干すと色が濃くなったり、板状に乾いてしまったりして強度も弱くなりがちですが、冬にゆっくりと乾いた物は白くて弾力があり、加工後に離水しにくいのです。こうした違いは、食感やお菓子の出来を左右するので、用途で使い分ければよいのですが、高級羊羹などには、やはり伝統的な冬季天日干しのものが適しているようです。
近年は、外国産や天草とは異なる海藻から寒天を作るところも増えてきましたが、こちらで販売する山岡細寒天の原料は、100%国産天草です。最高級とされる伊豆産をはじめ、伊勢志摩、和歌山、高知、徳島、千葉など、その年の出来具合によって各地のものを調合して利用します。漁師の減少で年々天草の収量が減り、価格は高騰。生産者としては苦しい状況ですが、豊かな海流が育む国産天草は外国産よりはるかに良質なので、国産にこだわり続けています。
原料の見極めや水分の含ませ方や抜き方、並べ方、凍らせ方などが品質に影響するので、各ポイントで経験やコツが要求されます。天筒で抜くにしても、切った寒天を筒に入れる人と抜く人のあうんの呼吸が大切ですし、筒は重く、よしずの上に真っすぐに出すには力と熟練の技が求められます。また、夜、氷の塊を鎌で削ぎながら振りかける「凍てとり」もコツが必要で、寒い上に手間がかかります。寒天は細やかな手仕事で出来上がる繊細な食材です。
山岡町には1955(昭和30年)に岐阜県が設置した寒天研究所があり、二人三脚で歩んできました。生産者は、日々、研究所で寒天の強度や融点などの品質をチェック。そこで基準値を満たしたものだけが「山岡細寒天」の地域ブランドを冠されて出荷される体制になっており、品質は科学的に裏付けられています。生産者は、毎回、検査結果を見ながら、品質の保持と向上を図ることができるので、寒天を単独で研究する国内唯一の公共機関が町内にあるのは、ありがたいことです。
夏と冬では日差しの強さや温度など条件が異なるため、同じ原料で作っても品質に違いが出ます。夏に干すと色が濃くなったり、板状に乾いてしまったりして強度も弱くなりがちですが、冬にゆっくりと乾いた物は白くて弾力があり、加工後に離水しにくいのです。こうした違いは、食感やお菓子の出来を左右するので、用途で使い分ければよいのですが、高級羊羹などには、やはり伝統的な冬季天日干しのものが適しているようです。
成分の74.1%が食物繊維。しかも植物性で、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方を含みます。
寒天は100gで12kcalと、お米の30分の1程度。ミネラルも豊富で、カロリーを気にせず食べられます。
腸のお掃除役とも言われる食物繊維が水分を吸収して膨らみ、便の量を増やして排便を促します。
寒天はお腹の中で水を抱え込んでゼリー状になるため、かさ増し効果で満腹感を得やすくなります。
近年、寒天に含まれるアルギン酸に塩分を排出する働きがあることがわかり、血圧抑制効果が期待されています。
お腹の中でゼリー状になった寒天が、消化スピードや糖の吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を抑えます。
食物繊維が胆汁酸を吸着して排出させ、胆汁酸の合成が進むことでコレステロールが消費され、減少します。
寒天の働きで血中コレステロールが減少することによって血流が改善され、動脈硬化予防が期待できます。
保水力の高い寒天は、近年の研究で、肌のシワやたるみの原因を抑制する効果も期待できると注目されています。
動物性のゼラチンはアレルギー物質ですが、寒天でアレルギーが起きる確率は低く、安心度の高い食材です。
他の食材の邪魔をせず、どんな味や調理にも馴染みます。保存がきき、水戻しだけでも食べられて便利です。
山岡細寒天は、昔から羊羹などの材料として、多くの和菓子職人に選ばれてきましたが、
最近は料理への利用も進み、一般の方々にも人気です。
炊飯時に細寒天を刻んで加えれば、つやつやの炊き上がり、味噌汁やスープには乾燥したまま入れて具に、
水で数分戻し、ドレッシングをかければ、そのままサラダにと大活躍。
毎食2gを目安に食べれば、さまざまな健康効果が期待できます。